ジャニヲタが振り返るジャニヲタの就活
私は現在大学4年生。今夏まで就活生でした。
どんな仕事に就こうか、どんな仕事が向いてるのか、さんざん迷いながら、太陽照り付ける灼熱の都内を真っ黒のスーツで這い回った甲斐あって、8月に無事に社会人への切符を得ることができました。(ありがとうございます、世の大人たち)
大学3年の冬~大学4年の夏まで約半年間、体力と時間と精神力とお金を注ぎこんだ就職活動の記録。面白みがあるかどうかの保証はありませんが、いち若輩者の、いちジャニヲタの、就活エピソードとでもいうふうに気楽に読んで頂ければ嬉しいです。
(ちなみに、来春からは地方勤務となり、人生初のひとりぐらし。研究をするお仕事でごはんを食べていく予定です)
◆ジャニーズのおかげで視野に入れた仕事の幅が広がった(気がする)
就活をして初めて知ったのは「世の中にはそれはまあいっぱい会社があって、いっぱい仕事があること」。
・技術の積み上げで作りあげたものを誰かに使ってもらえる仕事
:メーカーの技術者とか。私は理系だったのでこの選択肢もありました。*1
・誰かの心に働きかけられるような仕事
:社会人のかたから見るとまだまだ甘い考えかもしれないけど、銀行員とかもろにそんな感じがした。誰かの人生に寄り添ってあげられる仕事ってそれおど多くないと思って、すごく魅力を感じていました。
・人が求めているものを自分の考えと経験を駆使して選び、提供して喜んでもらえる仕事
:ざっくりいうと営業かな?
・・・どれも魅力的な仕事で、でも、どれもオールマイティに100%カバーできる仕事はなくて、自分がどんな仕事をしたいのかすごく迷いました。
ジャニーズのすごいところは、どれもやってること。
たとえばCDのように形となって、ファンの手元に届き、繰り返し聴かれたり見られたり。コンサートもしかり。手元に形としては残らないけど、自分のいま持つものを詰め込んで作り上げたステージでファンを魅了し、DVDに収められたならば、DVDに形を変えてこの世に残る。
CDや、DVDと目に見えるものだけでなく言葉もある。雑誌のインタビューやJohnny's webでの言葉。彼らの言葉で励まされたり、勇気付けられたり。直接でないし、私だけに言ってくれているわけじゃないけど、私の心に響いた時、それはパワーとなり前に踏み出す勇気となり、私を突き動かしてくれる。もちろん楽曲に励まされることもある。
自分のやりたい仕事を選ぶ過程で、私は理系だったので「メーカーに就職するんでしょ?」と言われることが多かったです。理系だからメーカーに就職っていうのは自分の考えなく選んだ道のような気がして、他の仕事も選択肢のひとつに入れていました。それはきっとジャニーズのおかげだと思います。目に見えるモノだけじゃなくて、心に響くモノもあって。いつもジャニーズは私の心にパワーをくれていたから、私も人の心を動かせるような仕事をしてみたいと自然に思っていたんだろうなぁ。
◆鉄道会社を超えた乗り換えありがとう
就活は移動の連続でした。そんな中で、東○メトロから○Rへ乗り換えるとき、私はたいてい明治神宮前で乗り換えていました。なぜなら・・・!ジャニヲタのみなさんにはお分かりだろうが、ジャニーズショップに寄って生写真を買うため!!!新写真が発売されるタイミングで面接の予定が上手く入ってくれてすぐに買いに行ける都合の良さ。しかも平日のド昼間だからレジに並んだことなんて1度もなくスムーズに買えてた、就活に感謝☆!スーツで生写真をじっくりみてどれにしようかな~と選ぶ私は浮いていただろうけど、就活生だってジャニヲタなのだ。見なかったことにして!
平日に都内を電車で移動するんだから、1度くらいジャニーズに遭遇できないかと思っていたけど、結局1度もありませんでした。こんな風に遭遇を待っている人のところに遭遇は降ってこないよね、そうだよね。偶然は突然にだもんね。
◆人と気兼ねなく話せるのはヲタ友との交流があったから
そして、就活は人と話す機会が多くあって、むしろそればかりで。説明会後の社員交流会や面接などでは話しっぱなしで、就活のうち7割は人と話していたのではと思います。人と話すこの場面でジャニヲタで身に付けた能力が発揮されました。それは「初対面の人とも気兼ねなく接することができること」。Twitterで知り合った同担の子とリプライを通じて仲良くしてるうち、LINEを交換して昔から知っていた友達かのように話せたり(ネット上であるということは置いておいて)、実際にコンサートや舞台で会った子とは共通の話題で盛り上がれる。現場で会うときは時間が限られていることが多いので、自分が話したいと思ったことを相手に分かりやすく簡潔に話す、そして相手の話に対してすぐにレスポンスができることが大事。これが就活で役立ちました。社員交流会でも面接でも、自分の考えを的確に伝えたり、相手の話に対して即座に反応しなければならないので、日頃からこれが身についていた私は何の苦労もなく、「ジャニヲタの勝利」なんて言いながら、いろんな人との会話を楽しんでいました。
◆自分の言葉で伝えられる力
面接では「あなたのセールスポイントは?」、「あなたが学生時代に最も力を入れて頑張ったことは?」などと自分に関しての質問と、「我が社を志望する理由は?」「なんで同業他社でなくてウチなの?」といわゆる志望動機の質問がほぼ9割がた。自分に関しての質問は、自分の言葉で楽しそうな顔をして面接官に伝えることが重要だと思っていたし、実際にだぶんそうでした。自分の言葉でアウトプットするのは、もう日常茶飯事だ。Twitterで自分が思ったことを発言、ヲタ友と自身の考えを伝えあう、ブログを書く、ジャニヲタの母とジャニーズの話をする、ジャニーズに興味のない研究室の友達や先輩にジャニーズを売り込む。人に面と向かって伝える最後のふたつが特に役に立った。楽しそうになんて、演技じゃなくても話してれば自然と笑顔になるし、自分がいまどう思っているのかを敏感に感じ取ったり、言葉にしたり、なんの苦労もなかった。しかもただ伝えるだけでなくて、自分の魅力や良いところもプラスしなくちゃだったけどジャニーズの魅力を他の人に伝えるためにやってるからいつものことで、こちらも特に苦労なし。
就活を始めた当初は、綺麗な言葉で美しい文章のエントリーシートを書かなくちゃと思っていたからそうしていたけど、それじゃあ全く書類が通らなくて。もうどうしていいかわかんないとにかく書いちゃえー!!!と、自分の言葉で熱く語って、てにをはチェックして・・・くらいの文章で出したら、書類が通るようになったので、拙い文章だけどそうするようにしていました。書類が通らないと会ってくれないから(面接に行けないから)、とりあえず通れ通れ・・・話はそれからだ!と念じてました。
◆苦しいときに支えてくれたのはジャニーズだった、ありがとう
どこかのバンドの歌の一節みたいなこと言ってるけど、ほんとうにそう。ちなみに、私が落ち込んだときに聴くの曲はこちらの4曲。
1.We never give up / Kis-My-Ft2
2.男 never give up / Sexy Zone
3.明日へのYELL / Hey!Say!JUMP
4.TRY AGAIN / Kis-My-Ft2
もろに応援歌ばかり。苦しくなったときはジャニーズの曲を聞いたり、特にズタボロに落ち込んだときはこの4曲を聞いて、ジャニーズのみんなが頑張っているんだから私も頑張らなくちゃ!と就活の中での苦難を乗り越えました。何度リピートしたことか。プレイリスト作って、もう永遠きいてました。今これを聞くと、「もう就活やめたい」と毎晩お布団に入るときに呟いて、泣いていたのを思い出します。
◆現場はパワースポット
6月には素敵な縁があり、NEWS LIVE TOUR 2015 White オーラス、嵐のワクワク学校に行きました。6月はまだバリバリ就活中だったので、ステージで汗を流すアイドルの姿を見て、頑張っているジャニーズの姿を見て、ものすごいパワーを貰っていました。みんな頑張ってる、私も明日から頑張るぞー!という単細胞思考をライブ中に何度繰り返したのだろう!そのおかげでほんとに頑張れたから喜ばしいことのなのだけれど、私ってほんとうに単純だな。
NEWSコン翌週にちょうど面接が入って、面接帰りにシゲアキ先生の写真を買いにジャニショに走ったし、ワクワク学校の翌週にもちょうど面接が入って、大ちゃんの写真を買いにジャニショに走りました。就活がないと原宿のほうにはめっぽう用事がなくなるので、有り難かった・・・(ここ最近は3か月ほど、ぜんぜん行けていない。)
◆ジャニヲタしかやってこなかったなんて思う必要はない
自己分析とかいって自分のセールスポイントを探してるとき、「私はジャニヲタしかしてないから」と自信をなくしていたけど、今考えるとなんでそんなマイナスに考えていたんだろう。ジャニヲタは決して悪いことじゃないのに。
ひとつのことに没頭できる集中力だったりとか、どんなことでジャニーズは喜ぶんだろうとかいまどんな気持ちなんだろうって相手の喜ぶ顔を想像して行動できる力だったり。周りの人が部活動とかアルバイトとか、留学経験を堂々と語っているのと同じくらい、輝けるエピソード満載なんだよなぁ。とか言いながら、さすがに「ジャニヲタです」なんて書けないので私もアルバイトの話で就活は通していたけど。自分のいいところ探しはヲタ活を通してしていました。
飛行機や新幹線で地方にも行ったな~。
ほんとうに交通費が馬鹿になりませんでした><!
就活は体力と精神力が限界に近づいて、もう無理・・・て思ったり、先の見えない不安から、もうやめたい・・・なんて嘆いたり良いことより悪いことのほうが多くて、二度とやりたくないって思っています。社会に出て仕事をしたら、もっとつらいことのほうが多いのだろうけど、そんなときはジャニーズからパワーを貰って頑張ります。
まずは卒業研究・卒業論文だナ!
*1:結局決めたのはこの仕事でした。